元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

環境保全について考えるきっかけ

先日、

首都以外の別の地域に初めて行きました。

 

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自分の任地と色々比較することもできて、

とても面白かったです。

カメルーンの生活を始めて4ヶ月。

まだまだカメルーンのこと全然知らないなぁ。

これをきっかけに、

カメルーンの様々な地域に行ってみたいものです。

 

さて、今回他地域に行った理由は

同期隊員の環境教育活動のお手伝いでした。

 

環境汚染の啓発活動や、

植林活動などに参加しました。

 

環境教育は利益追求主義の社会において、

どうしても後回しにされてしまうこともあり、

地道な活動が大切なのだと感じました。

 

僕自身も環境に関しての知識は、

学校で習った程度のもので、

温暖化や環境汚染など重要な問題だと認識していますが、

規模が大きすぎるが故に、

忘れてしまいがちでした。

 

 

同期の活動は、

6月5日の環境の日に向けて、

地元の環境団体と協力して、

地域住民に啓発活動をするといったものでした。

 

紙にイラストを書いて、

私たちの行動が環境に対して

どのような影響を与え、

どうすれば環境を守れるのか。

 

炎天下の中、

一人一人に説明し、

それを真剣に頷いて聞く様子は、

感慨深いものでした。

 

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どうしてもスケールの大きい話や、

長期的な話はカメルーン人にとってイメージが

難しい懸念もありましたが、

実際いま自分たちにどのような影響や被害が

起きているのか、

自分事で考えさせるようにしていたのが、

聞き入っていた最大の要因なのだと思いました。

 

 

環境も教育も、

すぐには結果や利益が出ない分野。

ある意味先行投資であるとぼくは考えています。

 

それでも腐らずに、

現地の人たちと未来に向けて何か働きかけをすることは、

本当に大切だと今回の訪問で再認識しました。

 

 

ただ全てが美しい世界でないのも事実。

カメルーントップダウンが根強いが故に、

上への示しを重要視しすぎて、

現場が追いついていないことも。

 

つまり上へ示すだけの一過性のもので、

終えてはならないということです。

 

 

カメルーンに来てよく、

「あれ、これは誰のためのものなの?」

そんな疑問を感じることがあります。

 

例えば教育実習生の研究授業。

教育事務所の偉い人達も見学する大切な行事。

この日のために用意をしたと言わんばかりの、

教材や教具を駆使して、

授業をしていました。

 

確かに研究授業は、

実習生のためのものかもしれませんが、

その先には、立派な教師になって

子どもに還元するためであると思います。

それなら、

普段から積極的に子どもたちのために

教材を積極的に活用するのが本来なのでは。

 

 

目的と目標。

言葉は似てるけど

この意味を履き違えないように、

自分自身も気をつけていきたいものです。