現地の生活〜お金の使い方〜
協力隊はボランティアのため、
カメルーンからお金を頂いて活動しているわけではありません。
従って生活面のサポートとして、
JICAから現地生活費という手当てによって
生活が成り立っています。
現地生活費は、
各国の生活水準に合わせてJICAが設定しており
現地配属先の管理職と同程度の金額を
支給するとの規定になっています。
カメルーンでは、
現地生活費は30万フラン(日本円にして約6万円)
お札がとにかく汚い、、
カメルーンで流通している通貨フランセーファは中央アフリカ数カ国でも使われているため
この汚れは国を越えた証なのでしょうか?
日本では6万円では生活が成り立たせるのが
厳しいですが、
カメルーンで1年生活して、
お金に困ったことは一度もありません。
もちろん、
日本の感覚で物を何でも買っていたら、
すぐに底をついてしまう金額ですが、
普通に生活していたらお釣りが出る程度です。
この1年間、
家計簿によって自分の支出が
可視化されているので、
ぼくの生活におけるお金の流れを簡単に紹介します。
項目は大きくわけて下記の通り
・食費 20%
・外食費 20%
・飲料代(酒と水) 15%
・電気、通信費 20%
・日用品 10%
・その他 15%
(交通費、宿泊費)
※因みに月6万円のうち、
2万円は毎月不足の事態に備え貯めています。
従って、実質月4万円の割合です。
このように可視化すると、
飲み食いだけで毎月の半分以上支出している
ことになります。
理由は首都のヤウンデに行った際は、
隊員連絡所(ドミトリー)というJICAで契約している家があり、
そこに皆泊まります。
ドミトリーで炊事をすることもありますが、
任地では食べられる物が限られるため、
隊員同士で外食を行くことがほとんど。
中華、韓国料理、イタリアンをはじめ
沢山のレストランがヤウンデにはあります。
(日本食レストランは残念ながら無し)
またヤウンデには、
外資系のスーパーがいくつかあり、
ここで調味料や食材を買い込み、
任地へ持ち帰る。
任地の市場と首都のスーパー。
差は一目瞭然
そんな流れのため、
この数字は妥当なのだと思います。
もし外食を減らし、
任地の市場のみでやり繰りすれば、
この1/3の数字まで減らせると思いますが、
娯楽の少ないカメルーンでは、
食が1つの楽しみであることは間違いありません。
食費と同じ割合の電気、通信費も同じ理由です。
Suicaのようにお金をチャージし、
そこから差し引かれるシステムです。
娯楽が少ないので、
家ではよくYouTubeを見ているのですが、
そうするとある程度通信量が必要であり、
1日2g契約をしています。
始めのうちは1日1g契約で抑えていましたが、
割と早い段階で不足を感じての変更です。
自宅の電気代は月額定額を支払っています。
本当は使った分だけ支払うという、
日本と同じシステムなのですが、
ぼくの大家が日本人は大量に電気を消費するから、
定額制で毎月決まった金額を払う契約になっています。
最近カメルーンの友達によって
知ったのですが、
明らかに支払っている金額は、
一人暮らしの人間にはとても使いきれる電気量ではないようで、
ぼったくりを受けている可能性が高いです…
因みに家賃は3ヶ月ごとに払っていますが、
その費用は現地生活費とは別で、
全額JICA負担となっています。
こちらの家賃も外国人価格で3倍近く、
ぼったくりされています…
このように整理すると、
基本的に飲食代と娯楽代わりとなる
通信費が支出の殆どでした。
年末年始の日本一時帰国は、
毎月の貯金から飛行機代を支払えましたし、
やはり現地のカメルーン人よりは、
余裕の生活をしているので、
周りからお金を集られるのは彼らからしたら
当然の心理なのだと思います。
お金の話は日本人同士でも、
中々難しい部分はありますが、
カメルーンの人たちのお金周りは
いつか知りたいと思っています。