元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

現地の生活〜お金の使い方〜

協力隊はボランティアのため、

カメルーンからお金を頂いて活動しているわけではありません。

 

従って生活面のサポートとして、

JICAから現地生活費という手当てによって

生活が成り立っています。

 

現地生活費は、

各国の生活水準に合わせてJICAが設定しており

現地配属先の管理職と同程度の金額を

支給するとの規定になっています。

 

 

カメルーンでは、

現地生活費は30万フラン(日本円にして約6万円)

 

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お札がとにかく汚い、、

カメルーンで流通している通貨フランセーファは中央アフリカ数カ国でも使われているため

この汚れは国を越えた証なのでしょうか?

 

 

日本では6万円では生活が成り立たせるのが

厳しいですが、

カメルーンで1年生活して、

お金に困ったことは一度もありません。

 

もちろん、

日本の感覚で物を何でも買っていたら、

すぐに底をついてしまう金額ですが、

普通に生活していたらお釣りが出る程度です。

 

 

この1年間、

家計簿によって自分の支出が

可視化されているので、

ぼくの生活におけるお金の流れを簡単に紹介します。

 

 

項目は大きくわけて下記の通り

 

・食費        20%

・外食費       20%

・飲料代(酒と水)            15%

・電気、通信費    20%

・日用品       10%

・その他                         15%

(交通費、宿泊費)    

 

※因みに月6万円のうち、

2万円は毎月不足の事態に備え貯めています。

従って、実質月4万円の割合です。

 

 

 

 

このように可視化すると、

飲み食いだけで毎月の半分以上支出している

ことになります。

 

理由は首都のヤウンデに行った際は、

隊員連絡所(ドミトリー)というJICAで契約している家があり、

そこに皆泊まります。

 

ドミトリーで炊事をすることもありますが、

任地では食べられる物が限られるため、

隊員同士で外食を行くことがほとんど。

 

中華、韓国料理、イタリアンをはじめ

沢山のレストランがヤウンデにはあります。

(日本食レストランは残念ながら無し)

 

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またヤウンデには、

外資系のスーパーがいくつかあり、

ここで調味料や食材を買い込み、

任地へ持ち帰る。

 

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任地の市場と首都のスーパー。

差は一目瞭然

 

そんな流れのため、

この数字は妥当なのだと思います。

もし外食を減らし、

任地の市場のみでやり繰りすれば、

この1/3の数字まで減らせると思いますが、

娯楽の少ないカメルーンでは、

食が1つの楽しみであることは間違いありません。

 

 

食費と同じ割合の電気、通信費も同じ理由です。

カメルーンではネットや電話はプリペイド式で

Suicaのようにお金をチャージし、

そこから差し引かれるシステムです。

 

娯楽が少ないので、

家ではよくYouTubeを見ているのですが、

そうするとある程度通信量が必要であり、

1日2g契約をしています。

始めのうちは1日1g契約で抑えていましたが、

割と早い段階で不足を感じての変更です。

 

自宅の電気代は月額定額を支払っています。

本当は使った分だけ支払うという、

日本と同じシステムなのですが、

ぼくの大家が日本人は大量に電気を消費するから、

定額制で毎月決まった金額を払う契約になっています。

 

最近カメルーンの友達によって

知ったのですが、

明らかに支払っている金額は、

一人暮らしの人間にはとても使いきれる電気量ではないようで、

ぼったくりを受けている可能性が高いです…

 

因みに家賃は3ヶ月ごとに払っていますが、

その費用は現地生活費とは別で、

全額JICA負担となっています。

 

こちらの家賃も外国人価格で3倍近く、

ぼったくりされています…

 

 

 

 

このように整理すると、

基本的に飲食代と娯楽代わりとなる

通信費が支出の殆どでした。

 

 

 

 

年末年始の日本一時帰国は、

毎月の貯金から飛行機代を支払えましたし、

やはり現地のカメルーン人よりは、

余裕の生活をしているので、

周りからお金を集られるのは彼らからしたら

当然の心理なのだと思います。

 

 

お金の話は日本人同士でも、

中々難しい部分はありますが、

カメルーンの人たちのお金周りは

いつか知りたいと思っています。