〜現地の生活〜家事情
カメルーンで生活して1年。
それはつまり、ぼくが初めての1人暮らしを
始めて1年が経ったということです。
国によって家のレベルは異なりますが、
今日は自宅を紹介しながら、
隊員の住む家について書こうと思います。
国によっては治安の兼ね合いで、
ホームステイというスタイルもありますが
基本的に各々の任地に1人暮らしをします。
(南米隊員はホームステイが多いらしい)
カメルーンは月々の家賃が、
上限10万cfa(約2万円)まで現地生活費とは別で
支給され、
基本的にJICAで探した住居に住みます。
家の大きさや設備の充実度などは、
隊員によって様々ですが、
共通して言える点が2つあります。
1つ目は、
インフラの不安定さ。
ここカメルーンは当然停電や断水は当たり前。
大きいお店やマンションは
発電機を完備してることもありますが、
隊員の住む家はそのような設備はありません。
インフラが止まる=生活が止まる
と言っても過言ではないくらいインフラは、
ぼくたちの生活において大切ですが、
どの隊員も頻繁に停電や断水を経験します。
ぼくの家も、
酷い時は1週間近くの停電もあります。
そして電気によって貯水タンクへ水を汲み上げているため、
電気がなくなると必然的に数時間後にはタンクの水が尽き、
断水となります。
停電なら昼は影響が少なく、
また夜はろうそくなど灯りを灯すものがあれば解決します。
しかし断水はかなり精神的にダメージを負います。
従って、
隊員は日々の備えとして水を貯めて、
来たる日に備えています。
特にトイレの水や洗濯には大量の水が必要のため、
ぼくは普段から10リットルのペットボトルに
水を貯めています。
それでも足りなければ、
近くの組み上げ式井戸で水を確保することもあります。
2つ目は、
大家さんとの関係性。
日本の大家さんと言えば、
設備管理からトラブルの対象など、
より住民が快適に住める環境を整えるのが
普通だと思います。
しかしカメルーンでは、
その常識が全く通用しません。
そもそもぼくが入居した時には、
前の住民が住んでから1年以上経っており、
ネズミの死骸や砂と埃でとても住める状況ではありませんでした。
蛍光灯の不具合で電気がつかず、
洗面台は水漏れ。
シャワーは水圧が弱すぎてまともに使えず。
(因みにお湯はでない)
そんな状況で修理をお願いしても、
修理こそ大家さんの息子が引き受けましたが、
それにかかる費用は全て自己負担。
そして修理をしてくれたお礼に、
ビールを奢るという始末。
そう、
大家が全く大家としての仕事をしないのが、
ここカメルーンです。
基本的に大家さんは家を貸すのみ。
それ以外のトラブルは自己責任というのが普通のようです。
ただし、JICA職員や大使館職員が住むような
高級住宅は費用が高い分、
トラブルに対してしっかり対応してくれるようです。
ぼくの家は、
リビング・キッチン・寝室という
シンプルな造りではありますが、
何故かトイレシャワーは外の小屋で、
共同となっており、
同任地のボランティア2人と共同利用しています。
(基本的にカメルーンは平屋が普通)
これをコツコツ自分色にアレンジし、
現在ここまでなりました。
After
まだまだ改良の余地ありです。