元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

サマースクール完

怒涛の勢いで時間が過ぎてゆき、

4週間サマースクールのプログラムが終了しました。

 

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既に書きましたが、

無計画で、やや見切り発車で始まりましたが、

終わってみれば中々の充実感です。

 

もちろんサマースクール期間中は、

色々なストレスもありましたが、

最終日に子ども達の楽しそうな表情と、

サプライズの子ども達からの

メッセージ付き賞状を頂いたことで、

悩みや苦労が一気に報われた。

そんなように思いました。

 

数字が全ての営業世界では、

良くも悪くも成果がハッキリ見える一方で、

教育とは中々成果が目に見えてわかりづらいように思います。

従って期間中これで良かったのかと、

思うところはありましたが、

1つ最後までやり遂げたという事実は、

僕の中で自信になりました。

 

もちろん課題も沢山あるので、

良かった点と課題をそれぞれ

整理しながら書いていきます。

 

 

・良かった点

①体験型の企画を沢山行うことができた。

前回も書きましたが、

カメルーンは先生が板書をしてそれを聞く

受け身の講義スタイルが一般的です。

今回のサマースクールでは先生ではなく、

それぞれの分野に精通した人達が担当していたため、

その傾向は強くありませんでしたが、

やっぱり学校とは違って自由なプログラムだからこそ、

子ども達が手と身体を動かして楽しみながら学ぶ方法を常に意識しました。

 

食塩水を使った色水の実験などは、

子ども達にとって不思議な現象だったようで、

食いつきは良かったように思います。

 

 

②現地の人に協力を仰げた。

今回のプログラムでは

毎日1コマ僕たち日本人が担当していました。

毎日なので事前準備が大変でしたが、

こちらから授業に必要な物をしっかり伝え、

団体側にも用意してもらったりと、

日本人だけで完結しないように常に当事者意識を持ってもらいました。

 

特に大きなイベントとなった運動会では、

場所の確保や子ども達の送迎。

アクティビティ運営のサポートなど、

様々な場面で協力してもらいながら進めることができました。

子どもの収集がつかない時は、

やっぱりカメルーンからしっかり行ってもらったほうが効果的という意味合いもあります。

 

 

 

・課題

①こちらのエゴを押し付けていないか。

今回プログラム作成にあたり、

団体側と話し合う時間が多くありませんでした。

サマースクールは子ども達からお金を頂き、

運営をしています。(孤児の子どもは除く)

 

従って当然保護者も、

サマースクールに対してはそれなりの期待値を

持っていることでしょう。

 

本来であれば、

団体側がどんなサービスを提供し、

子ども達にどのような還元をするのか話し合い、

その上でぼくたち日本人として出来ることを提供するのが大筋の流れだと思います。

 

しかし今回はそんな話し合いはできず、

こちらができること(やりたい事)を、

やり続けた結果となりました。

これが子ども達にとって不評だったかと言うと、

反応を見る限りそうではありません。

 

ただ日本人の普通がカメルーンでは普通でない以上、

目新しいというそのギャップに驕るのも違うと思います。

 

団体側が求めている事と、

ぼくたちができる事をマッチさせたサービスや授業の提供が、

理想形だと思いました。

 

 

報連相

今回は普段の学校現場と違い、

他の隊員と協力しながらの連携が必要だったため、

報連相はかなり重要でした。

 

語学力が足りない以上、

咄嗟の対応に限界があると思います。

だからこそ、

事前準備として話す内容やサポートする側の動きなど、

役割を決めていく必要があります。

 

プログラム後半になるにつれて、

互いの情報共有が活発になってきましたが、

もっと日本人同士で足並みを揃えられるように、

話し合っておくべきだったと反省もあります。

 

また特に日本人側で役割を持っていた訳でもなかったので、

ある人はその情報を知っており、

ある人は全くその情報を聞いていない。

そんな状況が多々ありました。

団体側も日本人の誰に情報を回すのか、

毎回バラバラだったので、

窓口をこちらで設け、そこから日本人間で

情報を共有していくといった仕組みづくりも必要だったのかもしれません。

 

 

 

 

 

以上のように、

良かったこと課題などありましたが、

それも含めて今回は良い経験をさせて貰ったので、

みんなに感謝したいです。

 

サマースクールだからこそ、

カリキュラムに捉われない自由度と臨機応変さ。

そして複数の日本人がいたからこそ、

大きな規模で企画を運営することができたと思います。

 

 

予定通りに行けば、

来年もお手伝いする予定です。

まだまだ子ども達とのコミュニケーションが難ありなので、

語学の勉強は継続して頑張り、

来年成長を実感したいです!