元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

人の縁は大切に

前回の記事では、

自身の今後の進路に関して書きました。

ぼくは延長という形でまだしばらく協力隊に所属する決断をしましたが、

一方で今回で協力隊の生活を終える決断をした人も多数います。

またカメルーンで一番近い隊次であった2018年度1次隊の先輩たちも、

自粛期間の中任期を終えて次の進路に進む報告をしていました。

こうやって今まで関わった人たちがポジティブではあるものの去り、

次の進路に踏み出していく様子は少し寂しくもあります。

改めてお世話になった人たちには本当に感謝しています。

 

よくカメルーン隊では現地のドミトリーで、

帰国間近の先輩隊員達を送り出す送別会をしていました。

先輩たちの最後の一言の場面でよく聞く言葉が、

「世界は繋がっている」でした。

別れがあっても海を超えた別の場所で同じように活躍する人がいるように、

世界は1つに繋がっている。

とてもいい言葉だと当時から感じており、ぼくの好きな言葉です。

 

協力隊は年齢も過ごした環境もバラバラの人が同じ組織に集まります。

決して他のコミュニティーにはないバラエティに富んでいるのが特徴です。

そしてそんなバラバラの人達が同じ協力隊員という立場でフラットな関係性になるため、

堅苦しい先輩後輩の関係は比較的少なく、しがらみなく関わり合えるのも魅力の1つです。

 

・海外生活が長く夢を求めて協力隊に参加した人

・元芸人で教師を目指すために参加した人

・プロを目指し、叶わず指導者として協力隊に参加した人

・国際協力に強い関心があって参加した人

 

挙げてもキリがない位、

たくさんの人と出会いました。

そして対話を通してぼくとは全く異なる価値観に触れました。

カメルーンでは隊員専用のドミトリーで朝まで語り合った日もありました。

そんな経験がぼくの価値観に少なからず影響を与えてくれているのかもしれません。

 

これからも直接会えるような関係性の人もいれば、

物理的距離で中々会えない人もいます。

ですが、どちらにしても同じ協力隊員として途上国のために尽力した仲というのは

変わりません。

困ったときはお互い様の気持ちで、また当時の関係性のように相談し合える。

そんな関係性であれたら最高だと思っています。

そしてこれからも切磋琢磨して、

次の目標に向かって頑張っていきたいですね!

 

 

7月末日で登録制と辞退を選択した隊員はJICAとの協力隊の契約が解消となります。

ぼくも含め、全ての隊員は自身の活動が途中で中断されるのを余儀なくされ

志半ばでの緊急帰国でした。

やり残しによる不完全燃焼だったり、

急な現地の人達との別れによる消失感が人によってあると思います。

ぼく自身も過去の先輩たちのように、任期満了で活動を終え

送り出される形でカメルーンを去る未来を疑いなく描いていました。

改めて人生は思い通りにならず、先が読めないものだと痛感しました。

ですがまず、

大きな決断をして次のステップに進む方々に対して、

今までの労を労うとともに、

同じ隊員として彼らに感謝を伝えたいと思います。

本当にお疲れさまでした。

 

ぼくも今後どうなるかわかりませんが、

今やれるべきことをしっかり行い、

次の一歩につなげていけるように頑張りたいと思います!

 

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ヤウンデ空港出発前の一枚