元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

10/5は先生の日

昨日はカメルーン各地で大きなイベントがありました。

 

英語では、

「World teachers day 」

フランス語では、

「Journée mondiale des enseignants 」

といったように10月5日は世界的に、

先生の日として定められているようです。

 

日本ではあまり馴染みがないのが残念ですが、

カメルーンではこの日の為にデザインされた

特別な布を仕立て、

お祝いをする風習があります。

 

 

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先生に感謝をするのもそうですが、

日頃の労を労う意味合いが強いように感じました。

 

先生たちのための日なので、

他の人々は普通の土曜日。

 

しかし先生の布を着て街を歩くと、

周りから「Bonne fête 」(よい記念日を)

と沢山の人から声をかけられ、

温かい雰囲気で街が包まれているような、

そんな印象でした。

 

 

嬉しいことに、

ぼくも学校で働く先生として式典やら、

食事会に参加させてもらいました。

 

開始時刻は9時。

ですがそこはカメルーン

当日ギリギリに仕立て屋さんに服を受け取りに行く人もいるようで、

なんとなく人が集まり始めた10時半ごろに開始。

 

我らの教育事務所長のスピーチや、

余興の歌やダンスに始まり、

最後は道を封鎖して、

先生全員で街を行進しました。

 

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その後は各学校ごとに、

レストランやバーで打ち上げをします。

 

ぼくは教育事務所の方々と、

市役所で行われた食事会に参加し、

その後教育事務所で飲み直し。

さらに全員でレストランへ行き、

再び飲み直し。

 

なかなかハードな1日でしたが、

先生たちと楽しく盛り上がったので、

良しとしましょう。

 

 

ムフーへ来て7ヶ月が過ぎました。

ですが、最近になって初めましての挨拶をすることが増えてきました。

 

今まで何となく仲のいい先生や、

事務所の人とコミュニケーションを取っていましたが、

自分の中でそれぞれの人の仕事や役職を理解するようになり、

この提案は誰に相談すべきなのか意識するようになりました。

 

きっかけは、

先週の事務所で行われた会議です。

 

 

有難いことに、

あの日を境に今まで関わりの薄かったポストの方々から声をかけてもらえることも増え、

支援してくれる姿勢を見せてくれています。

 

 

活動はまだまだ軌道に乗ったと言い難い状況ですが、

少しずつ周りの理解を得始めているのかなと

思います。

 

 

普段はちょっとお堅い人や、

近寄り難い人も、

先生の日当日はみんなが笑顔で、

お祝いをしていたのを見ると、

こちらから歩み寄る余地はまだまだ沢山あると思いました。

 

 

事務所と現場とのギャップはまだまだありますが、

前向きに進んでいきたいです。

 

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激論の末

ちょっと大袈裟なタイトルですが、

今日は充実した1日でした。

 

なぜなら、

今日は活動計画書の発表日だったから。

 

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以前にも記述しましたが、

協力隊として派遣されて約半年後を目処に、

自身の今後の活動計画を可視化させるために、

計画書を作成し、

目標達成のために活動していくことになります。

(もちろん自分で立てる目標であって、

そこに拘束力があるわけではありません)

 

今日、ついに自分の活動計画を

教育事務所の職員や現場の校長、

そしてJICAから調整員と現地スタッフの前で

発表を行いました。

人事異動により現場の校長先生や事務所長が変わったこともあり、

改めて隊員の存在意義と、

自身の活動計画を共有し、全員で擦り合わせを行うのが目的でした。

 

 

他の先輩隊員の話を聞くと、

事務所長と三者面談のような形で計画書の読み合わせだったと聞いていたのですが、

いざ蓋を開けてみると会議に集まった人数は15名。

2時間オーバーの神経をすり減らすような展開でした。

 

 

先に終えてみての感想としては、

今日の会議をやって良かった。

この言葉に尽きます。

 

 

 

そもそも今回の会議は、

同じ管轄である幼児教育隊員の同期と合同であったため、

規模感も大きく人数も増えてしまいました。

事務所から事務所長含む主要ポスト5名とその他職員4名。

学校現場からは、小学校校長3名と幼稚園園長3名。

JICAから2名です。

 

 

 

始めに全体で自己紹介をした後、

JICA側から今回の会議の趣旨の説明があり、

その後自分たちの発表に移りました。

 

ぼくは今回の会議で伝えたい事は、

1)学校の先生と協力して活動をしたい

2)アクティブラーニングとまではいきませんが、子どもの活動を多く取り入れた授業スタイルの確立

 

この2点に絞って説明を行いました。

約10分程度と短い説明ですが、

要点を絞った甲斐もあり、

最終的には理解をしてもらえたら様子でした。

 

 

しかし、ここに至るまでに

激しい議論がありました。

 

 

主に議題に挙がった問題点は2つ。

1つ目は隊員と現場の先生とのコミュニケーション。

 

特に幼稚園の園長先生からは、

言葉の壁によるコミュニケーションに苦労していて、

求めている物がわからない。

またカメルーンのカリキュラムと噛み合っていないといったように、

手厳しい意見が出ました。

 

2年間という限定された活動だからこそ、

日本人である自分たちとどのように仕事をしたらいいのかわからない、困っているという

率直な意見も出ました。

 

幸いな事に事務所長は、

昔JICAの研修を広島で受けた経験があるようで、

言葉の壁や環境の違いなど理解がある様子で、

事務所長が園長先生たちをなだめるという光景もありました。

 

 

2つ目は活動のやり方に関して。

多くの現場の校長先生や園長先生は、

現場の先生の代わりとして積極的に授業をして欲しいという、いわゆるマンパワーを求めていました。

一方で、ぼくたちは2年間の中で出来ることは限られるため

まずは現場の先生に落とし込み、

そこから継続的な浸透に期待したい方針でした。

 

この両者の需要と供給のズレが、

歪みを生み出していたのかもしれません。

 

 

今まで自分も現場の先生たちに対して、

単なる先生の代替的な存在として来ているわけではないということは伝えていましたが、

そもそもの協力隊事業の意義や目的である

「協働」の部分が上手く伝えられていなかったようです。

 

 

正直、かなり深い部分の話だったので

理解するのに必死な状況、

そして厳しい追及にかなり苦しい状況でした。

 

 

 

しかし、

そんな状況を変えてくれたのは、

自分たち隊員ではなく、

そしてJICAスタッフでもなく、

普段仲良くしている教育事務所のスタッフでした。

 

 

彼らはぼくたちの代わりに反論し、

日頃どれだけ学校や子どものために頑張って活動しているのかを、

語ってくれました。

 

ある1人は、

ぼくたちが町の広場にブランコを作るという

本来の活動とは別で行なっている話を持ち出しました。

(この話はまた別の機会で)

 

市役所を巻き込んで精力的に活動していること。

そしてそれはボランティアとして子どもたちのために活動していること。

その結果、ブランコには子どもの行列ができるほど人気であること。

 

 

完全なる趣味でやっていただけなので、

今回の会議で話をするつもりはなかったのですが、

彼はぼくたちの活動をしっかり見ていたようで

ぼくたちの日頃の努力や人間性について熱く語り、

言語の壁よりもお互いの歩み寄りこそ大切であると強く訴えていました。

 

 

それを聞いて、

ぼくは泣きたくなるほど嬉しく、

心強い味方がいることを強く実感しました。

 

 

これを皮切りに、

ぼくたち日本人がカメルーンで生活や活動をすることの大変さを皆んなが感じ取り、

追及ではなく、

どのようにしたらより良くお互い良い活動をし、高め合えるかという議題に変わりました。

 

彼らの言葉が、

会場の雰囲気を変えてくれた気がしました。

 

 

最終的には、

ぼくたち日本人の考え方や言葉の壁をダイレクトに現場に持ち込むのではなく、

事務所職員の中でワンクッション挟めるポストを立て、

彼らとともに活動を行なっていくという方向性で決着しました。

 

 

 

今回の会議によって、

日頃先生や職員たちがぼくたちに対して

どう思っているのか包み隠さず話をすることができました。

そして同時に、ぼくたちの地道な活動をしっかり見守ってくれている存在が身近にいるということも実感できました。

 

お互い洗いざらい話をしたことで、

全員が共通認識のもと、

新たな一歩を踏み出せるような気がします。

 

 

会議の最後に、

言いたいことあれば言って良いと言われたため、

意を決してぼく個人の意見を伝えることもできました。

 

・自分の2年間で子どもたちに何かを与えるのは難しいため、学校の先生に伝え、それを継続的に浸透させるシステムを作りたい。

・自分は協力隊事業はカメルーンに大きな利益を与えると確信しており、

何よりムフーの人々がそれを証明していること。

 

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ここ最近は活動の悩みが多く、

どうしたらいいのか迷っていました。

自分の存在意義すら中々見出せないような出来事もありました。

 

ですが今回、

ぼくたち隊員のために朝から集まり、

より良い活動のためにどうするべきか皆んなで話し合う。

ぼくたちのために皆んなが時間を割いて話し合いが出来たことが何よりも嬉しかったです。

 

 

言語どうこうよりも、

まずはお互いしっかり話し合い、

相手を理解する。

 

当たり前のようですごく難しい。

ですがそんな大切なことを気付けた1日でもありました。

 

 

また明日から気持ちを新たに、

頑張りたいです。

悪い流れを断ち切れず

ここ最近、

色々と悩みの種が多く、

体力と気力が消耗していたのかもしれません。

 

週明け月曜日の学校終わりから、

身体の怠さがありました。

相変わらずの停電ですし、何かやる気力もなかったので

その日は早く寝たのですが、

起きても体調は全く回復せず。

 

嫌な予感はしましたが、

体温を測ると微熱。

 

実は火曜日と水曜日は、

新年度の方針擦り合わせのため、

ぼくの任地であるムフー市の小学校6校が

集う大規模な会議でした。

 

自分の顔を売りたかったし、

純粋にどんなことをやるのか興味がありましたが、

大事を取って火曜日は欠席し、

水曜日から復帰しようと考えていました。

 

 

しかし、翌日になっても熱が下がる様子はなく

むしろ上がる一方で、

39度まで上がりました。

 

平熱は35度台の自分にとって、

かなり衝撃的な数値であり、

高熱に伴う頭痛と寒気・身体の怠さが

心身ともにこたえました。

 

 

日本にいた時は、

実家暮らしというものに甘え、

病院まで車で送ってもらう。

身体に優しい料理を作ってもらう。

なんてこともありましたが、

ここはカメルーン

 

 

ありがたいことに、

隣人である同期隊員がご飯の世話をしてくれました。

 

しかし病院は、自分の任地にもありますが

基本的に首都のJICA推奨の病院に行く必要があります。

 

他の隊員に比べて、

首都から圧倒的に近い距離間ですが、

家の外に出る気力がなく、

とりあえず睡眠と日本から持ってきた市販薬でやり過ごしていました。

 

 

 

しかし、

全く熱が下がる気配がなく、

熱が出て3日目、木曜日の朝に調整員に連絡し

首都の病院に自力で向かいました。

 

 

満身創痍の状態ですが、

無事病院にたどり着き、

医者の診断を受けることに。

 

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「あ、この病院のシチュエーション

駒ヶ根のフランス語授業でやったやつじゃん」

 

なんてボケっと考えながら、

診察を受けていると、

医者から一言。

 

「ただの風邪」

 

マラリアの可能性も捨てきれずにいましたが、

一安心。

不思議なもので診断を受けた安心感からか、

病院の帰り道は割と元気だったような、、

 

その日は首都のドミトリーに一泊し、

今は自宅に引きこもり中となっています。

 

 

 

体調を崩すと、

健康のありがたみが身に染みます。

特にぼくは、カメルーンに来て体調を崩すようなことがなかったので、

カメルーンに適応できてきていると思い込んでいました。

 

しかし、ここ最近は色々な不安から

オーバーワーク気味だったのかもしれません。

 

 

改めて自分の心身の状態を客観的に捉え、

コントロールする必要があると思いました。

 

 

最近は良くないことが立て続いていますが、

今回嬉しいこともありました。

 

結局、今回火曜日〜金曜日まで学校を休んでしまったわけですが、

それを聞いた先生がわざわざ家にお見舞いに来てくれたり、

校長先生が果物くれたり。

気にかけてもらえたのが嬉しかったです。

 

ボランティアといえど、

同じ学校の組織の一員として、

その輪に入れてもらえてる感覚もありました。

 

 

早く万全の状態で復帰して、

この悪い流れを断ち切ります!

こればっかりは仕方ないけど

カメルーンを甘く見ていたのかもしれません。

 

先週1週間である程度、

人事異動による新体制も落ち着くであろうと

見越しており、

今後の活動計画実行に向けて、

事務所長を含む主要ポストを集めた会議を企画していました。

 

日程も決まり、

準備を進めていた矢先。

急遽、事務所長が異動になるとの連絡が。

 

最初聞いた時は耳を疑いました。

ようやく事務所長とのコミュニケーションも円滑になりました。

この半年間で自分の活動や、

方向性に関して理解をしてもらうための労力が

リセットされてしまうことに対して、

モチベーションを立て直すのが大変でした。

 

事務所長曰く、

後任にはしっかりボランティアの話もしておくとの事でしたが、

出来ればあなたと一緒に進めていきたかった。

 

もちろん、

会議の件は白紙になり、

今は後任の事務所長を待つしかありません。

 

 

何度も言うように、

カメルーントップダウンの体制が浸透しています。

ぼく自身の活動も、事務所長や校長などトップにいる人間に対して、

どれだけ理解してもらい協力してもらうかが、

極めて重要だと思っています。

 

今回の人事異動は仕方がない事ではありますが、

自分の中で基盤を再構築しなければいけない現状と果てしなさに、

自分の活動の意味やモチベーションを削られました。

 

 

まだまだ人事異動が起きるのかわかりませんが、

今回で事務所長と担当学校の校長が1人

そして協力的な現場の先生3人が去りました。

 

特に新しい校長先生とは、

まだまだコミュニケーションが足りず、

こちらの方針や、

前任の校長とどのような活動をしていたのかといった擦り合わせができておらず、

中々噛み合わない状況でもあります。

 

 

もちろん新しい出会いもあるため、

新たな可能性は期待できますが、

コミュニケーションを重要視していた自分にとっては、

半年で蒔いた種を芽吹かせるためのアプローチに労力をかけたかったのが正直なところです。

 

そんな考え方が拭いきれず、

どうしても馴れ親しんだ先生や校長先生にばかり話をして、

新しい先生たちを後回しにしてしまっている部分があります。

 

 

新学期がスタートし、

半年を過ぎたこのタイミングで、

自分の今後の活動をどうしようか。

壁にぶつかった感じではありますが、

あれこれ考えても活路を見出せないので、

先ずはやってみる。

これを大事に、

もう一度スタートを切りたいと思います。

 

 

 

メンタルやモチベーションにどう影響受けるか

懸念されますが、

幸いなことに任地には教育系の同期がいます。

 

お互いの悩みを共有できるため、

かなり助かっています。

 

 

さて来週から、

ようやく決めた時間割をもとに、

授業をやっていくつもりです。

 

 

 

 

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子どもたちが似顔絵を描いてくれました。

イケてるじゃん!

 

 

 

良い報告ができるように、

頑張ります!

ちょっと足踏み

さて、

先週から新学期が始まりました。

 

何ごとも突然起こるのが、ここカメルーン

仲の良かった先生が突然異動になったり、

クラス編成でバタバタしたりと、

浮き足立った1週間だったような気がします。

 

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昨年度は「とりあえず授業をやってみる」のスタンスで、

音楽と体育を中心に行いました。

今期も自分自身のためにも授業はやっていく予定で、

時間割を作り直しているところです。

 

 

 

しかしここにきて、

自分の中で活動に行き詰まりを感じ始めています。

その原因が自分でも明確にわからないのですが1つあるとすれば、

 

「現場に何を残せるのか」

 

これにとらわれてしまって、

最初の一手が出せていないのだと思います。

 

 

 

協力隊は活動が半年過ぎたあたりから、

活動計画表というものを設計し、

それに基づき活動をしていきます。

 

そして計画に対して進捗がどれほどなのか、

定期的に振り返り、

自身の活動をより充実させ現場に良い効果をもたらす。

そんな狙いがあります。

 

 

実はバカンス中に自分なりに、

何を現場に根付かせ、どうしていきたいか。

考えて設計しました。

しかし、いくら設計をしても現場の先生たちがついてきてくれなければ、

それは協同とは言えません。

 

 

実際、

新学期ぼくは、やる気に満ちて学校に向かいましたが

授業見学を進めていくうちに、

自分の計画と現場との大きなギャップを感じてしまいました。

 

少なくとも自分が授業を行い、

示し続けることで現場に自分の考えが浸透するというような甘い雰囲気ではありませんでした。

 

 

要請には音楽、図工、体育を通した

情操教育の普及とあります。

 

 

ぼくは音楽・図工・体育に拘りすぎているのかもしれません。

 

この1週間、

先生たちと雑談を交えながら温度感を探ると、

重要視しているのは、

①読み

②書き

③計算

でした。

 

教育事務所はもちろんのこと、

現場の先生も頭では情操教育は大切ということは多少なりとも理解しているのだと思います。

 

しかし優先順位をつけると下位。

それが事実のようです。

 

 

せっかく2年間しか時間はないのだから、

自分のやりたいようにやる。

 

一方で少しでも現地に何か良いものをもたらせたい。

 

この2つで葛藤があるのだと思います。

 

 

ぼく自身がもう少し情操教育について理解を深め、

それが現地のニーズの高い何かと結びつける。

 

そうやって相乗効果を見出せたらと、

今では考えています。

 

 

 

フランス語も上達し、

今まで見えなかったものが見えるようになってきたからこその悩みなのかもしれません。

 

 

教科はあくまでも情操教育を伝えるものではなく、

あくまで手段であること。

これを肝に命じて、頑張っていきたいと思います。

 

惰性で過ごさないルーティーン

明日からいよいよ新学期スタート。

3ヶ月の長い長いバカンスも、

過ぎてみればあっという間でした。

 

そしてカメルーンに来て8ヶ月目になろうとしています。

半年の節目で、

振り返りをしようと思ってましたが、

気付いたらとっくに過ぎていました。

 

特に自分自身が実感した変化はありませんが、

唯一ここだけは頑張ることができているところがあります。

 

 

それは自分をコントロールすること。

 

 

カメルーンに来て、

良いことも悪いことも色々ありましたが、

多少の感情のムラはあれど、

腐らずモチベーションを維持できています。

 

 

その理由の1つとして、

自分の中で1日のサイクルをざっくり作ったことが大きな要因だと思っています。

 

 

 

簡単に並べると、、、

 

6:30 起床

6:45 朝食

7:00 朝勉強

8:00〜14:00 活動

14:00〜16:00 食材買い出しor家事

16:30〜18:00 近所でサッカーor活動準備

18:30 夕食

19:00〜24:00 趣味、筋トレ、勉強

 

 

こんな感じで、

細かいスケジュールはありませんが、

自分の中で朝・昼・夕方・夜で

何をするのか自然と決まり習慣になりました。

 

 

日本にいた時は、

朝は弱かったし、朝ごはんも食べず。

仕事で疲れて夕飯も遅く不摂生。

しかも運動不足。

今考えたら相当酷い生活を送っていました。

 

 

最初は時間があるから、

何となく無駄にしたくないという思いで、

ざっくり決めたスケジュールでしたが、

娯楽の少ないカメルーンでは誘惑も少なく、

意志が弱い自分でもコントロールして、

習慣化することができました。

 

細かくスケジュールを立てすぎると、

行動にとらわれ過ぎて、

その行動をするハードルが上がってしまうので、

あくまでも1日を朝・昼・夕方・夜の

4分割にしてその中でやる事を消化するようにしてます。

 

 

お陰で、

時間を有効活用でき時間が余るので、

新しいことにもチャレンジしています。

1つはサッカー。

学校の体育程度しかやったことありませんでしたが、

今は近所のカメルーン人たちと一緒に練習しています。

コーチもいるので帰国まで継続すれば上手くなりそう。

 

もう1つは楽器。

ギターとベースを始めました。

あくまでも趣味レベルですが、

隊員同士でバンドを組む話もあがっており、

中々楽しそう。

 

 

 

 

 

といった具合にここまで、

日本にいた時よりも自分をコントロールできているような気がします。

もちろん予定通りにいかない日もありますが、

これからも継続して、

心身ともにコンディションを維持していきたいと思います。

 

 

そして肝心の語学も、

この調子で成長できたらと思います。

 

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(同期隊員のサンメリマにて、舞空術を覚える)

 

自分から行動することの大切さ

先日、

ぼくが所属する教育事務所の事務所長を

自宅に招き食事会を行いました。

 

 

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1ヶ月前に事前にアポを取り、

3日前にリマインドのメッセージも送り、

日本料理を堪能してほしいと、

前日から仕込みを行う万全の準備で、

当日を迎えました。

 

少し話し足りなかったと個人的に思いましたが、

それでも1時間程度、終始和やかな雰囲気で

楽しむことができました。

 

この会を切望していた自分にとって、

これは非常に大きな1日だと思いました。

 

 

なぜ事務所長との食事会を希望したのか、

そしてその狙いを書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

始めに今回なぜこのような機会を設けたのかというと、

シンプルに事務所長とのコミュニケーションが足りていないと感じていたためです。

 

所属は教育事務所ですが、

活動先は小学校であるため、

ぼくは圧倒的に事務所よりも学校で過ごす時間の方が長いです。

もちろん事務所には頻繁に顔を出していますし、

学校での活動の様子や成果を月1回、

仏語レポートにして事務所長に提出しています。

 

 

しかし、自分の中でどこか物足りなさを感じていました。

・事務所長だから外出も多く中々会えない

・そもそも活動は容認されているため現状のままでも何とかなる

・特に関係が悪いわけではない

 

など今のままでも良い

言い訳を並べることもできます。

 

 

ですが、

ぼくとしてはもっと自分の事を知ってほしいし、

困った事があったら一緒に取り組みたい。

逆に何かこちらが困ったら協力してほしい。

 

そんな関係性を学校だけでなく、

教育事務所全体にも浸透させたいという思いがありました。

 

 

もちろん事務所でコミュニケーションを取る事もできますが、

心理的な壁を作りたくなかったため、

ある日思い切ってお声掛けしました。

 

 

 

その結果、

想像以上にすんなり快諾をして下さり、

先日の食事会が実現しました。

 

 

当日は本当に大した話題はせず、

お互いの出身や日本にいた時何していたのかなどでしたが、

普段事務所では見せない雰囲気があったので、

企画して良かったのかなと思いました。

 

 

 

 

 

そもそも協力隊員には、

2人のコーディネーターが付きます。

1人はJICA所属の調整員と言われる方。

協力隊員がより良い活動をするためのサポートをして頂いています。

 

そしてもう1人はカウンターパート。

これは隊員の現地配属先の職員から選任されるポジションです。

役割は協力隊員の活動を補佐し、

時には一緒に活動することです。

あくまで隊員の活動をサポートする便宜で立てられたものであり、

現地にカウンターパートというポストがある訳ではありません。

 

 

ぼくの場合は、ムフー(自分の任地)教育事務所の事務所長がカウンターパートとなりますが、

前述した通りコミュニケーション不足を感じる距離感です。

 

 

協力隊は草の根主義です。

JICAがどのようなアドバイスをしたとしても、

現場でないと見えてこない課題もあると思います。

そしてその現場の課題を一番知るのは、

ぼくで言うとムフー教育事務所の事務所長です。

 

だからこそ、

対面でしっかりコミュニケーションを取り、

その課題を引き出し、

改善に向けて伴走するスタイルが求められると個人的に考えています。

 

もちろん、

自分の目で見て感じた課題感も重要だと思います。

しかしその課題感が必ずしも現地の人にとって緊急性のあるものなのかどうかは、

わかりません。

 

それを擦り合わせる意味でも、

コミュニケーションが必要であると思います。

 

 

 

カメルーンの教育システムに隊員任期の2年で改善まで持っていくのは、

かなり難しいと感じています。

ですが持続的にアプローチをかけ続ければ、

状況は好転するかもしれません。

 

そのためにも、

現場の人々と協同することは必要不可欠です。

 

そして協同するためには、

コミュニケーションがこれも不可欠です。

 

※見ず知らずの人からの指示や要求より、

考え方や人となりがわかる人からの方が、

同じ指示や要求でも受け止め方が変わりませんか?

 

 

正直まだぼくの活動は、

協同するレベルまで至っていません。

見えてきた課題感もありますが、

それが最優先で取り組むべきなのかまだ判断できずにいます。

 

だからこそ、

コミュニケーションを取る。

 

そのためには、

自分から行動をして歩み寄っていく。

 

今回の食事会は、

その第一歩になればいいと思います。

 

 

察する文化の日本とは違い、

忖度が必要な場面も多くなさそうなので、

泥臭く真っ直ぐカメルーンの人たちと

これからも向き合っていきたいと思います!