元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

自分から行動することの大切さ

先日、

ぼくが所属する教育事務所の事務所長を

自宅に招き食事会を行いました。

 

 

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1ヶ月前に事前にアポを取り、

3日前にリマインドのメッセージも送り、

日本料理を堪能してほしいと、

前日から仕込みを行う万全の準備で、

当日を迎えました。

 

少し話し足りなかったと個人的に思いましたが、

それでも1時間程度、終始和やかな雰囲気で

楽しむことができました。

 

この会を切望していた自分にとって、

これは非常に大きな1日だと思いました。

 

 

なぜ事務所長との食事会を希望したのか、

そしてその狙いを書いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

始めに今回なぜこのような機会を設けたのかというと、

シンプルに事務所長とのコミュニケーションが足りていないと感じていたためです。

 

所属は教育事務所ですが、

活動先は小学校であるため、

ぼくは圧倒的に事務所よりも学校で過ごす時間の方が長いです。

もちろん事務所には頻繁に顔を出していますし、

学校での活動の様子や成果を月1回、

仏語レポートにして事務所長に提出しています。

 

 

しかし、自分の中でどこか物足りなさを感じていました。

・事務所長だから外出も多く中々会えない

・そもそも活動は容認されているため現状のままでも何とかなる

・特に関係が悪いわけではない

 

など今のままでも良い

言い訳を並べることもできます。

 

 

ですが、

ぼくとしてはもっと自分の事を知ってほしいし、

困った事があったら一緒に取り組みたい。

逆に何かこちらが困ったら協力してほしい。

 

そんな関係性を学校だけでなく、

教育事務所全体にも浸透させたいという思いがありました。

 

 

もちろん事務所でコミュニケーションを取る事もできますが、

心理的な壁を作りたくなかったため、

ある日思い切ってお声掛けしました。

 

 

 

その結果、

想像以上にすんなり快諾をして下さり、

先日の食事会が実現しました。

 

 

当日は本当に大した話題はせず、

お互いの出身や日本にいた時何していたのかなどでしたが、

普段事務所では見せない雰囲気があったので、

企画して良かったのかなと思いました。

 

 

 

 

 

そもそも協力隊員には、

2人のコーディネーターが付きます。

1人はJICA所属の調整員と言われる方。

協力隊員がより良い活動をするためのサポートをして頂いています。

 

そしてもう1人はカウンターパート。

これは隊員の現地配属先の職員から選任されるポジションです。

役割は協力隊員の活動を補佐し、

時には一緒に活動することです。

あくまで隊員の活動をサポートする便宜で立てられたものであり、

現地にカウンターパートというポストがある訳ではありません。

 

 

ぼくの場合は、ムフー(自分の任地)教育事務所の事務所長がカウンターパートとなりますが、

前述した通りコミュニケーション不足を感じる距離感です。

 

 

協力隊は草の根主義です。

JICAがどのようなアドバイスをしたとしても、

現場でないと見えてこない課題もあると思います。

そしてその現場の課題を一番知るのは、

ぼくで言うとムフー教育事務所の事務所長です。

 

だからこそ、

対面でしっかりコミュニケーションを取り、

その課題を引き出し、

改善に向けて伴走するスタイルが求められると個人的に考えています。

 

もちろん、

自分の目で見て感じた課題感も重要だと思います。

しかしその課題感が必ずしも現地の人にとって緊急性のあるものなのかどうかは、

わかりません。

 

それを擦り合わせる意味でも、

コミュニケーションが必要であると思います。

 

 

 

カメルーンの教育システムに隊員任期の2年で改善まで持っていくのは、

かなり難しいと感じています。

ですが持続的にアプローチをかけ続ければ、

状況は好転するかもしれません。

 

そのためにも、

現場の人々と協同することは必要不可欠です。

 

そして協同するためには、

コミュニケーションがこれも不可欠です。

 

※見ず知らずの人からの指示や要求より、

考え方や人となりがわかる人からの方が、

同じ指示や要求でも受け止め方が変わりませんか?

 

 

正直まだぼくの活動は、

協同するレベルまで至っていません。

見えてきた課題感もありますが、

それが最優先で取り組むべきなのかまだ判断できずにいます。

 

だからこそ、

コミュニケーションを取る。

 

そのためには、

自分から行動をして歩み寄っていく。

 

今回の食事会は、

その第一歩になればいいと思います。

 

 

察する文化の日本とは違い、

忖度が必要な場面も多くなさそうなので、

泥臭く真っ直ぐカメルーンの人たちと

これからも向き合っていきたいと思います!