元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

カメルーンのいま

たまにテレビを見ると、

内容はコロナウィルスの内容ばかり。

 

外出自粛はいつまでつづくのか。

中小企業が経営困難に陥り今後どうなるのか。

学校再開はいつなのか。

 

解決しなければならない問題は、

山のようにあり、

今後の先行き心配されます。

そしてぼく自身も、

本当にカメルーンに戻ることができるのでしょうか。

自分の先行きもわからず不安に感じている協力隊員は多いのではないでしょうか。

 

 

さて、今日は現時点でのカメルーンの動きと、

同僚から聞いた話をまとめたいと思います。

 

 

まずは数字から(4月30日時点)

 

【感染者数】

・死亡者数合計

61名(致死率2.9%)

・感染者合計

2,069名

・回復者合計

934名

 

因みに日本は本日5月3日時点で、

【感染者数】

・死亡者数合計

517名(致死率3.4%)

・感染者合計

14,877名

・回復者合計

3,981名

 

 

ぼくが気になったのは、

致死率の部分です。

カメルーンは医療体制が万全ではないとのことで、

感染リスクを考え、ぼくたちは一時帰国となりました。

 

しか数字で見ると、

医療体制が整っている日本のほうが致死率が高い。

 

日本のほうが高齢者の割合が高いため重症化しやすい?

カメルーンの人たちは日本人よりも免疫が強い?

そもそもカメルーン政府が出した数字が正確ではない?

 

詳しいことはわかりませんが、

客観的な数字からカメルーンの現状を見ることができました。

 

 

 

次に現場の声として、

学校関係者から話を聞きました。

端的にまとめると以下の通りです。

 

・学校再開は学年ごとにわかれ、

入学と卒業を控える1年生と6年生の再開が6月30日

それ以外の学年は7月から8月にかけて順次再開を目指す

 

・現在教員は学校閉鎖中のため仕事なし

一方で教育事務所は休みなしでフル稼働で働いている

 

・公共交通機関に乗車の際はマスクの着用が必須

 

・各種税金の免除など

 

特に懸念されるのは学校の再開時期でしょう。

カメルーンではフランスの教育システムに影響を受けていることもあり、

9月入学6月卒業となり、

6月末~8月末までの3か月間がバカンスといわれる

長期休みになります。

 

まだ正確なことはわからないようですが、

同僚の話だと3か月のバカンスを無くし、

そこで遅れを取り戻す可能性もあるようです。

 

特に気がかりなのは、

小学校→中学校のような卒業と入学が控える

最終学年の子どもです。

小学校では卒業するための共通試験が2回あり、

それが中学校への入学に大きくかかわってきます。

 

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ちょうど1回目の試験が3月上旬に行われたばかりで、

その成績処理をしている期間中にコロナによる学校閉鎖となってしまったため

計画が頓挫してしまっているようです。

現場の先生も今は出勤を全くしておらず、

特に在宅のようなシステムもないため完全に止まっています。

 

一方で教育事務所は日々変わる状況に柔軟に対応すべく、

毎日危険を承知で事務所に出勤し、

今後の計画や首都の省庁から降りてくる内容現場の先生に広報する作業に追われているようです。

 

 

日本もそうですが、

在宅できる職種もあれば、

在宅できない職種もあり、

さらに事業が機能しない職種もあります。

そしてそんな中最前線で終息に向けて仕事をしている医療従事者の方々。

 

 

 

「世界は誰かの仕事でできている」という

缶コーヒー、ジョージアのCMにありましたが、

今は、その世界が1人1人の行動に掛かっている。

そう思いました。

 

 

 

 

 

※蛇足

週2回と宣言していたにもかかわらず、

最近ブログの更新を疎かにしていました。

 

理由はネタ不足、、、

 

今のぼくの生活は、

部屋とリビングの往復で完結しており、

靴を履かない生活になりました。

 

毎日に変化がないため、

ブログの継続に困っていましたが、

せっかくの機会なので、

今後はより深く訓練所時代と、

今までの約1年の活動を振り返る内容にしたいと思います。

 

宜しくお願いします。