元営業マン、カメルーンで教師になる

1994年26歳 求人広告/営業・ライター業務を経て退職。青年海外協力隊員としてカメルーンの小学校に勤務。充実した活動をアピールするよりも、現場経験のない自分が体当たりでどこまでやれるのか、そしてその中で感じた素直な気持ちを書いていきたいと思います。趣味はお茶と登山。

もっぱらの活動

週1更新を心がけブログの更新に努めて参りましたが、

先週は忙しくサボってしまいました。

 

というのも、

今までと活動スタイルが変わり、

現在は今まで活動していた学校に加え、

午後にもう1つ学校を担当することになったからです。

 

 

日本では馴染みがありませんが、

子どもの数に対して学校の数が足りておらず、

1つの校舎を2つの学校が午前と午後で分けて使うということが珍しくありません。

 

自分の気持ち的には、

狭く深く周りの人と活動をしたかったので、

担当学校を増やすのは否定的でしたが、

教育事務所の人たちにお願いされたため、

断りきれず今に至るという感じです。

 

ざっくりしたスケジュールは、

8:00〜14:30 普段の学校

15:00〜17:00 新しい学校

 

というように、

今までと比べて活動の拘束時間が増えたため

中々体力的にハードスケジュールとなっています。

(会社員時代と比べたらそれでも緩い方ですが、、)

 

 

 

ぼくは6代目のボランティアで、

以前にも書いたように普段活動している学校は

JICAに対する理解もあり、

比較的活動がスムーズにスタートしました。

 

一方で新しい学校は、

日本人が活動をした経験がないため、

正直かなりのアウェー感。

アジア人差別や「おい、中国人」と子どもに

小馬鹿にされることが多く、

やれやれと言った感じです。

 

初代のボランティアは、

周りへの認知から始めるとよく耳にしますが

本当にその通りで、

土台を作ることの大変さを感じました。

ここまで協力隊事業が大きくなったのは、

現場で活躍された過去の先輩隊員達であり、

尊敬するばかりです。

 

 

カメルーンに来て半年以上。1年の折り返しも見えてくるにあたり、

気持ち的には飛躍させたい気持ちもありますが、

新しい午後の学校に関しては、

時間をかけて少しずつコミュニケーションを取り、

次に繋がる何かを残していけたら。

そんな風に思っています。

 

これも1つのチャンスと捉え、

前向きに頑張っていきたいですね。

 

 

 

具体的な活動に関しては、

最近は昔話や童話を取り入れた、

国語のような授業を積極的に行なっています。

 

もともと要請は、

音楽・体育・図工を中心とした情操教育の普及でしたが、

体育のニーズは高いのですが、

音楽と図工はさっぱりです。

 

 

要請や教科を尊重して活動をしていくことは

もちろん大切ですが、

先生との恊働した活動を目標に置いているため、

現地のニーズを汲んだ活動をぼくは重視しています。

 

それに、情操教育は音楽・体育・図工だけではなく

全ての教科と紐付けて扱うこともできると

駒ヶ根の訓練期間に教わったこともあり、

その行き着いた先が昔話と童話でした。

 

 

ぼくも子どもの頃はよく昔話を読みましたが、

大人になった今でも改めて読み直すと、

非常に良くできたものだと感心してしまいました。

 

社会で生きていく上での教訓や道徳を、

ストーリー仕立てでわかりやすく解説し、

かつ読み手へ想像を働きかけ、

様々な解釈を可能にします。

 

カメルーンでは子どもが本を読む習慣があるどころか、

そもそも本が無い。

あったとしても貴重なものだから、

値段も高く身近な存在ではありません。

 

だからこそ、

授業での食いつきはかなり良く、

最近は読んだ感想や、

シチュエーションに応じて、

様々な意見を子ども達同士で交換し、

学びを深められるような取り組みをしており、

手応えも感じてきました。

 

 

 

まだまだ活動が軌道に乗ったかわかりませんが、

ニーズに対して自分のやりたい事が見つかり

大変ですが充実した活動を送れています。

 

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(テーマはウサギと亀)